レディングがプレミア昇格を決める-今週のイングランドフットボール徒然
先週末にChampionshipのレディングがレスター・シティと1-1で引き分け、残り6試合を残して2位以内を確定し、来シーズンからのプレミアリーグ昇格を決めました。
レディングは1871年のクラブ創設以来、初めてのトップリーグ昇格です。
かつて“Biscuitmen”と呼ばれ(街にあったビスケットメーカー・Huntley & Palmersの工場にちなんで付けられた愛称。1974年に工場が閉鎖し、その際に地元の新聞が行った公募で選ばれたのが現在の“Royals”というニックネームです。)、下部リーグを上がったり下がったりしている典型的ローカルクラブだったレディングがプレミアへの道を歩み始めたのは、1990年に現オーナーのジョン・マジェスキ氏が会長に就任してから。中古車情報誌“Auto Trader”の創刊により築いた財産をバックに、マジェスキ氏はクラブを改革。練習環境の充実や海外選手の獲得を進め、レディングは徐々に力を付けていきました。
とは言うものの、その時点ではレディングはまだ成績が不安定なクラブ。94/95シーズンにはDivision Oneで2位に入ったものの、プレミアリーグのクラブ数削減のために不幸にもプレイオフにまわることになり、決勝戦でボルトンに敗れて昇格失敗。そして97/98には再びDivision Twoに降格してしまいました。
そこから再びレディングを引き上げたのは、1999年9月にトミー・バーンズの解任に伴って暫定監督に就いた現ウェストハム監督、アラン・パーデューでした。クリスマス時期に降格ゾーンに沈んでいた状況から巻き返し、Division Twoのトップ10で最初のシーズンをフィニッシュ。翌00/01シーズンではプレイオフでレクサムを破って、Division Oneへの返り咲きを果たしました。続くDivision Oneでの2シーズンはいずれもプレイオフに進出。念願のプレミア昇格も手の届くところまでやってきました。
しかし、そこで大きな誤算が訪れました。2003年9月にパーデューをウェストハムに引き抜かれてしまったのです。現監督のスティーブ・コッペルがチームの指揮を引き継いだのですが、以降の2シーズンはそれまで同様に良いパフォーマンスを見せてはいたものの、いずれのシーズンも最後に3ポイントが足りずにプレイオフ進出を逃すという苦い経験をしました。
そして今シーズン、初戦のプリマス戦で躓いたものの、その後は2月まで“リーグ戦33試合無敗”という快進撃。20歳までスーパーで働いていた異色のストライカー・Dave Kitson、コンゴ生まれでイングランドU-21代表FWのLeroy Lita、専門誌等の最優秀選手投票の常連であるMF・Steve Sidwellなどコッペルが連れてきた選手と、右ウィンガーのGlen Littleや左足の名手・Nickky Shoreyなどそれ以前からロイヤルズで活躍していた選手がガッチリ噛み合い、Championshipでは完全に抜けた存在になっていました。
そして遂に先週でプレミア昇格が決定。プレイオフで何度も涙をのんでいるだけに、自動昇格でプレミア行きを決められてクラブ関係者はホッとしていることでしょう。
リーグ戦を独走していたおかげで、既にクラブは来シーズンのプレミアリーグでの戦いを見据えて補強の動きを進めているとのこと。マジェスキ会長曰く、「目指すは昇格1年目ながらヨーロッパを狙える位置で健闘しているウェストハムとウィガン」。そんなレディングは現在、京セラがメインスポンサーなので、日本人としても来シーズンの活躍を期待したいですね。
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36706/9277931
Listed below are links to weblogs that reference レディングがプレミア昇格を決める-今週のイングランドフットボール徒然:
» 歴史あるチームがプレミアに昇格決定! [カイのナスガママBlog -the 2nd edition-]
創設135年レディングがプレミア初昇格 (nikkansports.com)
[サッカー] レディング135年目でプレミア初昇格 (昨日の風はどんなのだっけ?)
非常に歴史の重みのあるチームが来シーズン、プレミ [Read More]
Tracked on Friday, March 31, 2006 at 07:45 PM
» レディング、プレミアリーグ昇格決定! [Premier通信]
Reading clinch promotion to the Premiership チャンピオンシップ(イングランド2部)のリディングが、25日にアウェー [Read More]
Tracked on Saturday, April 08, 2006 at 11:09 AM




Comments
こんにちは。TBありがとうございました。レディングについてのお話、興味深いです。プレミアでの試合が楽しみになりました。
英国に住んでおられるんですね、プレミアやチャンピオンシップの試合が見られるなんて羨ましいです。
Posted by: roisin_dubh70 | Saturday, April 01, 2006 at 05:54 PM
こんにちは!
へぇー、ものすごい情報ですね!
勉強になりました!!
ロイヤルズの歴史はあまり知らなかったのですが、
2年くらい前でしょか、
FA杯のチェルシーvsレディングの試合を観に行って、その後から気になっていたチームです。
今季は若手とベテランがかみ合って、安定した強さを誇っていますね!大荒れとなるディビジョンの中でも失点率の低さは注目ですね。
来季プレミアリーグではウィガンや、ウェストハムのように躍進してもらいたいですね!
Posted by: Premier編集長 | Saturday, April 08, 2006 at 11:20 AM